【追悼 富田勝氏展】
2005年 08月 07日
この「一丁」さん お酒や料理はもちろんなのだが なんと言っても「名物マスター」が有名であった。「あった」?どうして過去形なのかというと 残念なことに(本当に残念で悔しい) takezoの父親の亡くなったちょうど1ヶ月間 今年の3月18日に亡くなってしまったのである・・・亨年56歳 まだまだこれからという時だったのに(泣)。。。
この「一丁」さんは行き着けのお店の中でも一番古くからのお付き合いのあるお店でした。 それに takezoとH口はこのマスターに影響されて日本酒を好きになったということもあり 2人にとっても一番思い入れの深いお店。我々の「日本酒の原点」でもあるのです。
その当時まだ今ほど有名ではなかった「十四代」「田酒」「〆張鶴」・・・などなど色々な種類のお酒を呑ませてくれました。そして行く度に呑んだお酒を真っ白なうちわに手書きで銘柄を書いてくれるのです。それも一つの楽しみでした☆
それからマスターはとても手先が器用で絵心のある方でした。割り箸が入っている箸袋には毎回小筆で書いた手書きの文字が入っていたり 工作が好きで 山から拾ってきたドングリや松ぼっくり フウセンカズラを使い数多くの作品を造り続けお店に展示し 毎回お客さんを楽しませてくれたりと・・・来てもらったお客さんを喜ばせることが何よりの楽しみ。人が好き 自然が好き そんなとても和やかで気さくな人でした。
そんなマスターにも惚れてこのお店が大好きでした。距離が遠いので頻繁にという訳には行きませんでしたが それでもお伺いした時にはいつも懇意にしてくれました。マスターと一緒にお酒を呑みながら熱く語ったこともありました。人生について お酒について 仕事について・・・時には親友でもあり 父親でもあり 人生の師匠でもあり・・・。
今改めて思い返すと マスターとの思い出は数え切れないほど多くて どれもこれもがみんな楽しい出来事ばかりでした!このお店で過ごす時間はとても早く過ぎていき 何だか夢の中の出来事のように思えます。もしかしたら マスターが亡くなったのも夢なのか?と考えたくなってしまいます。どうしても あのマスターが居なくなってしまったという実感が湧かないのです。またお店に行くと いつものようにカウンターに居て「オウ!2人とも久しぶり~♪」なんて声が聞こえるような気がして・・・。
そんなマスターの工作を多くの人に観てもらおうと 今月10日まで「田富町立図書館 展示ギャラリー」にて「追悼 富田勝氏」展が開かれています。takezoも先ほど行ってきたのですが お店には飾っていない作品も数多く展示してあります。「本当はこれまらも多くの作品を作り続けて欲しかったなぁ」と感慨深くもなってしまった・・・。もし興味がある人は残り日数が少ないですが 行ってみてくださいね♪
「マスター!どうも有難う☆出来れば また一緒に呑みながら語りたかったんだけれど・・・でも またいつか一緒に呑める時が来るよね!それまで得意の工作をたっくさん作って待っていてね!そうそう うちの父親に合ったら 宜しく♪ 「あの2人組 相変わらず呑んだくれていて困ったものだ!」って話でもしながらさっ!!
追伸 話が長くなってしまったので昨日出没した「一丁」さんのことは後日upします~☆